母に甘える私/父の思惑

 私が小学校4年生の時に…父は実家のリフォームをした。


リフォームには、1年掛かった


その理由は「地引き」をして、家を動かしたからだ


家を90度回し、東玄関を南玄関にした…なぜそうしたのか…未だに謎だ


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リフォームの間、私と母は石倉に寝床を構えていた…


祖父と祖母は父の作業小屋に寝て…父は「馬小屋」に小さな部屋を「自分で」作り其処で寝起きしていた…


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新居が完成し、ベッドや家具を皆で中に移動した…新築の匂いがする…


私は、興奮した。


その夜、私は自分の部屋を与えられた…


人生初の、一人部屋…


母に「一人で寝れる?」と聞かれたが「一人でも、平気だよ!」と言ってしまった。


しかし____目が冴えて…眠ることが出来なかった…


新しいベッド、新しい机、新しい椅子…そして、私だけのテレビ…


___何度も、母のベッドに行こうか迷ったけど…強がりを言ったので…行く事を諦めた。


___遠くで、汽車の音がする…それを何度聞いた事か


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朝、目覚めると「あぁ…いつの間にか寝ていたんだ…」と思った


カーテンを開け外の景色を見ると”一人前”に成れた気がした…


台所に行くと、母に「寝れたかい?」と聞かれた


私は「うん…」と返事をした


しかし…翌日の夜は…母のベッドに潜り込んで…一緒に寝た…


「甘えん坊」の私は変わる事は無かった…。


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先日、母から電話が来て「ちゃんと寝れてるかい?」と聞かれると…途端に恥ずかしくなり汗が噴き出る…「あぁ…毎日ぐっすり寝てるよ」と言う私は、手に汗を握り苦笑するのだった。














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