セピア色の背伸び
私が中学2年生の時に...母に白いズボンをねだって買ってもらった
昔流行った太いズボン”ドカン”とか”ボンタン”と言われていた白いズボンだった...
その頃”横浜銀蝿”とか”嶋 大輔”とかが流行っていて、田舎者の私たちは直ぐに感化された
お気に入りのズボンで、友達と遊ぶ時はいつも、ダボダボのそればっかりを履いていた...
白いズボンは何時しか...”黒い斑点のズボン”へと変化してしまった
特に酷かったのが”自転車のチエーンの油”だった
自転車を改造して乗っていたので…チエーンカバーなど付いて居なかった
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ある日、”白いズボン”を履こうと、箪笥を開けた時に無く成っている事に気付いた
「あっ、母に捨てられた!」と思った私は
畑に急ぎ、母に聞いた「あのズボン捨てたの!」
半ば怒りながら母に聞くと…
「ズボンが汚かったから”染めた”」と言った
「え!」と…
今度は家の箪笥に走って行った…
箪笥には、真っ黒なズボンが入っていた、しかも…ズボンの幅も狭くなっている
ポケットの形を見ると間違えなく”白いズボン”だった
私は「何て事をしてくれたのだ」と母を恨み
しぶしぶ…友達の家に、それを履いて遊びに行った…
しかし、友達の反応は以外で…”良いズボン”と言ってくれた
そして、母に”改造”されたズボンの事を話した…
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それから、私は黒いズボンを好んで履くように成った
無論、今でもズボンは黒が多い…
ちなみに、白いズボンはあれ以来履いた事が無い…。
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テレビで”懐かしの歌”であの頃”カッコイイ”と思ってた映像が流れる
今見ると…苦笑してしまう…”昭和”が過去の時代に成った事を実感する
夏の空、入道雲が”白いズボン”に見えた。
灯

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