セピア色の背伸び

私が中学2年生の時に...母に白いズボンをねだって買ってもらった



昔流行った太いズボン”ドカン”とか”ボンタン”と言われていた白いズボンだった...



その頃”横浜銀蝿”とか”嶋 大輔”とかが流行っていて、田舎者の私たちは直ぐに感化された



お気に入りのズボンで、友達と遊ぶ時はいつも、ダボダボのそればっかりを履いていた...



白いズボンは何時しか...”黒い斑点のズボン”へと変化してしまった



特に酷かったのが”自転車のチエーンの油”だった



自転車を改造して乗っていたので…チエーンカバーなど付いて居なかった



+++



ある日、”白いズボン”を履こうと、箪笥を開けた時に無く成っている事に気付いた


「あっ、母に捨てられた!」と思った私は


畑に急ぎ、母に聞いた「あのズボン捨てたの!」


半ば怒りながら母に聞くと…


「ズボンが汚かったから”染めた”」と言った


「え!」と…


今度は家の箪笥に走って行った…


箪笥には、真っ黒なズボンが入っていた、しかも…ズボンの幅も狭くなっている


ポケットの形を見ると間違えなく”白いズボン”だった


私は「何て事をしてくれたのだ」と母を恨み


しぶしぶ…友達の家に、それを履いて遊びに行った…


しかし、友達の反応は以外で…”良いズボン”と言ってくれた


そして、母に”改造”されたズボンの事を話した…





+++




それから、私は黒いズボンを好んで履くように成った


無論、今でもズボンは黒が多い…


ちなみに、白いズボンはあれ以来履いた事が無い…。




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テレビで”懐かしの歌”であの頃”カッコイイ”と思ってた映像が流れる


今見ると…苦笑してしまう…”昭和”が過去の時代に成った事を実感する


夏の空、入道雲が”白いズボン”に見えた。




















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