カレー粉の匂いだけを残して去った心残り
小学校5年の時に...近所に引っ越してきた男の子が居た...仮にM君と呼称しよう。
M君とはすぐに仲良しになり、友達に成った...お互いの誕生日プレゼントまで送る仲に成った
M君は弟と2人兄弟で、弟は小学2年生だった
親は父親だけで...母親とは離婚していた
M君の父親は、当時居酒屋を開店させワンオペで経営していた
そんなある日...M君の家に遊びに行った時に「お腹が空いたね」という話になり
M君が「ピーマン」を炒めて食べようと言い出した...
私は、笑顔で「えぇ作れるの!」___「うん...食べる」と言ったが
実は、ピーマンは大の苦手の食べ物だった...
キッチンへ行き、フライパンをガスコンロに掛け、油を引いて、切ったピーマンを入れる...手慣れた手付きに私はビックリした...
そして、塩、胡椒、カレー粉を加えて仕上げに鍋を一振
皿に盛られたピーマンを眺める私...「食べて良いよ」と言われ一口噛ってみた__「ん!辛い!...でも美味しい」
私は生まれて始めてピーマンを美味しいと思った
M君に「ピーマン美味しいね...」と言うと満面の笑顔で、喜んでいた...ピーマンとカレー粉の炒める良い匂いは今でも忘れない
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小学校6年に成り
M君は突然転校した...皆にサヨナラも言わずに...担任の先生から「父親の都合で転校した」それしか伝えられなかった
帰宅後、M君の家を訪ねた所…表札は外されており、カーテンが固く閉まって居た
私は突然の別れに…しばらく玄関に座り込んで居た…。
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今日は、久々の30℃越え…
草刈りをしたが、結構キツかった
昼の弁当に”ピーマンのカレー粉炒め”を食べる
熱さにやられた体が”スパイスの辛さ”と”ピーマンの苦み”で生き返る
これを食べると”あの夏”に戻った気がする。
灯

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