東京

 私は、高校を卒業して直ぐに「東京に行こう」そう思った、田舎には無い楽しい事が溢れていてキラキラしている街に憧れた、特に何をしたいと言う事もなく只、憧れるだけだった。結局軍資金も無く地元に就職をした、当時バブル絶頂期で東京から帰省する友人の話は羽振りの良い話ばかりだった「俺だって東京に出てやる!」そう思う日々が続いた。バブルがはじけた…友人を誰一人帰省で見かける事は無くなった。今朝は、いつもより土の香りが強い昨日は強風だった。山ほどの枯れ葉掃除をしているとタンポポの蕾を見つけた「こんなに寒いのに…」冷たい風に吹かれても、春には必ず命を結ぶ、絶える事のない自然の強さ…、昔から此処に生きて種を作り次に命を渡す、親から子へそして孫へ…。「東京は雨か…」曇り空、畑を耕すトラクターの音を聞く。

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