代を繋ぐ場所 / 宿題の鼻歌

 先日、背中を痛めてしまった、無理な体勢で重い物を持ったせいだ。

気を付けて仕事をしているつもりだが、ついつい若い頃の癖で変な持ち方をする時がある。

反省しながら、30年行きつけの整骨院へ行く、先代の医院長はもう引退して今は若医院長だ。

「どうしました?」

「ちょっと重い物を持って背中が…」

「それでは、横に成って下さい。」

電気針をかけてもらう…気持ちが良い。

しばらく、うとうとしていると声が聞こえた。

「パパ!、宿題教えてよ」

若医院長の息子さんだ、この前赤ちゃんだった気がするが今はもう小学生だ。

息子さんは、パパの横で宿題を鼻歌まじりで始めた、すごく楽しそうだ。

電気針が終わると、マッサージを施してくれた。

「ゴールデンウイーク雨ですね」

「そうですね、子供と遊びに行こうと思ってましたが…残念です。」

「でも、後半は回復するみたいですね。」

「そうですね…晴れると良いです。」

「…。」


「ありがとう御座いました。」…私は会計をする。


私の横をするりと、野球のユニホーム姿で「パパ行って来ます」と自転車に飛び乗った。

私は思わず「こんにちわ」と声をかけた。

「…パパの次は君が私を治療してくれるのかな?」心の中でそう話しかけた。

天気はどんより崩れぎみだが、私の心には日差しが降り注いだ。









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