池のネット/黒い鳥の神話

烏(からす)が金魚を咥えてた

私は、ギヨッとして池の方へ走った

「金魚が少なくなっている」

「ちくしょう!やられた」

烏は金魚を飲み込み、高い樹のてっぺんに止まっている

私は、あたまにきて石を投げた

「ガァガァガァ…」飛び去って行く烏

私は、池の上にネットを張ることに決めた

ピタッと地面に沿わして、池の上を覆った

「とりあえず、こんな物か…」

味をしめた烏は、又、やって来るだろう___。

去年までは、こんな事は無かった、去年近くで生まれた烏だろうか?

金魚達は何事も無かったかの様にネットの下を泳ぎ周る

「もう、喰われるなよ!」

私は、そう言った




しばらくして、怒りも治まりさっきの事を思い出した

「さっきの烏は、私に警告していたのではないか?」

金魚を、わざと見せて「このままだと全部喰われちまうよ___。」と

言っていたのではないか?

ノアの方舟でカラスが戻らなかったのは諸説あるが、「人間への警告」との意味もあるらしい。

八咫烏(やたがらす)も神武天皇の道案内をしている。

辺りを見ると烏の姿は無い

遠くで烏の鳴き声が聞こえた

もし烏が人間の言葉を話すなら、彼は私に何と言うだろう?

炎天を頂き空を仰ぐ。



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