連鎖する記憶
鉛色の空…しかし風は暖かい、山のコントラストが白から黒へ変わってゆく。
「うわっ!」
落ち葉の掃き溜めの方から子供の声がした、何事かと急ぐ。
「どうした?」
「…。」
「鳥が死んでる。」
子供達がそろりそろりと近づくと、鳥は飛んで行く。
ビックリする子供の後に卵が残っていた。
「親鳥が巣を守っていたんだな…。」
子供達は足早に立ち去って行った。
私も、似たような記憶が在る…。
家の軒先にスズメの巣を見つけ、梯子をかけて巣の中に手を入れる
暖かい生まれたばかりの雛が掌に乗る、その感触がなぜか嬉しかった。
しばらく、雛を観察して巣に戻した。
次の日、私はまた、あの温もりを求めて巣に手を入れた。
指先に触れた雛は、冷たくなっていた。
私は、弾かれたように手を引っ込めた。
急いで家の中に駆け込み、布団にくるまった、 怖くて、怖くて、仕方がなかった。
昼下り、ひばりが鳴いて私は振り返った。
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