二人の園芸師

 今日も朝日から暑い


少し動くだけで額に汗がにじむ、それをタオルで拭う


今日は「垣根」の選定をしている


10年ほど、ほったらかしだったので、ぼうぼうだ


鋸と剪定鋏で枝を落として行く、汗が目に沁みる


こうもぼうぼうだと骨が折れる


ちょっとした細い枝も手で折る事は出来ない


一つ一つ鋸と鋏で仕上げて行く


休憩時間に成り、草むらにドサりと座り麦茶を飲む...美味い!


風が体を抜けて行く、あぁ生き返る…。


「コツコツコツ______コッコツコツ_____。」


姿は見えないが「クマゲラ」の音だ


あぁ、もうそんな季節か___太陽を見上げる


右と左から交互に聞こえる


「コツコツコツ______コッコツコツ_____。」


まるで二人が会話している様だ


麦茶を、又、一口飲む


「そういえば…クマゲラは自分の嘴(くちばし)で穴を開けているが…あんな固い樹によく、穴を掘るものだ」と、ふと思った


私は、道具の鋸と鋏を見る


「あぁ、人間は道具が無ければ何も出来ないな…。」


私は、腰を上げ作業に戻る


私が鋸を引く音と、クマゲラの穴を掘る音が庭園にシンクロする。




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