時流、未来へのバトン/受け継がれる遠足の記憶

今日は、 眩しい太陽が戻り草刈をしている


アクセルを戻しエンジンを切る、草刈の手を緩めアスファルトの道路を見る


子供達が一列になって歩いている


遠足だろうか?


子供達の賑やかな声が畑にこだまする


元気をもらう


児童の一人がこちらに向かって、手を振りだすと、つられてみんなが手を振り出した


先生も手を振っている


私は、少し照れながら手を振った




昔、母とスーパーへ買い物に行った時の事を思い出した


「おやつは500円以内」


いや300円だったかもしれないが


遠足のお弁当のおかずとおやつを買いに行くときはそれはもうウキウキした


「お弁当のおかずは何がいいの?」


母の問いかけにも、おやつの事が頭に一杯で上の空だった


「新発売のお菓子」「以前食べた美味しいお菓子」「見た目が綺麗なお菓子」


どれにしようかな


いろいろ選ぶと、上限額を越えてしまった


私は、何を諦めるか悩んでいた


母が来て「決まった?」と言った


「決められた値段を越えてしまうんだ」と母に言うと


「全部買ってしまいなさい、誰も金額なんて確かめ無いから」


私は、「罪悪感」と「嬉しさ」と半分半分で、お菓子を母の籠に入れた


母の意外な一言に驚いたが、こういう時の母は気前が良い


荷物を半分にして母と私と並んで家に帰る


帰ると、父が一人で草取りをしている


母も、食材を冷蔵庫にしまうと着替えて水田へ行った


祖母は花壇の草を取り、祖父は家の中でタバコをふかしていた


私は、明日の遠足のリュックを出し、おやつが入るか確認した





子供達の列が遠く成り見えなくなった


あの、1人1人の心に私と同じ遠足のワクワクが在ると思うと、子供達と一緒に遠足している気分に成った


前日の家族の温かさ、当日のワクワク、小さな心に大きな幸せを運んだはずだ


私は、タオルで顔をぬぐい草刈り機のエンジンを掛けた




コメント

このブログの人気の投稿

境界を越える夢 ― 明治の風に吹かれて

自分自身のメンテナンスの時間

町内会ゴミ拾い~84歳の生きざま。