祖父の火に包まれる極寒の朝

 北海道ー真冬_外気温ー18℃


私が小学生の頃

家では、薪ストーブを使っていた

祖父が朝5時に火を入れる

祖父が丹前(たんぜん)を着てストーブの前に鎮座する

煙管(きせる)で一服しながら、薪を入れ新聞紙を丸めてマッチで火を点ける

私は眠たい目をこすりそれを見ている

パチパチパチ最初は小さい炎がしだいに大きくなる

ゴーーーー

煙突が真っ赤になる

吐く息が白い部屋が一気に温まる

煙草の匂い…



私は1回だけ、火を点けさせてもらったことがある

しかし、何度やっても、薪には火が付かない

新聞紙だけが燃え尽きて終わってしまう


祖父がニコニコして新聞を入れ火を点ける

瞬く間に薪に火が燃え移る

私は、あんぐりした顔で祖父を見つめる

祖父は笑っている


凍れた白い窓ガラスが透明に成って行く

祖父と2人ストーブの前に並んで温まるー18℃の朝だった。












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