代々生命の息づく山と大地

 昭和63年12月25日0時49分


「クリスマス」独身飲み会で、先輩、後輩、同僚で盛り上がっていた


「来年こそは彼女を作るぞ!」と男ばかりのむさくるしい風情だった


なぜか、分からないが、店のママさんの進めで三角の帽子を皆被っていた


メリークリスマス!


そんな時に


「今、地面揺れなかったですか?」と後輩が真顔で言ってきた


「ハハハ…飲みすぎだろお前!!」


なんて言っていると、防災無線が流れて来た


「十勝岳火口から火砕流が確認されました…避難区域の世帯は直ちに避難して下さい」


酔いが醒めた


私は、タクシーに乗り実家へと急いだ


途中、警察や消防の車両とすれ違った


実家に着くと、父と母が居た何時でも避難出来る様に防寒着をソファーの上に置いてある


聞くと、祖父と祖母は高台の知り合いの家に避難したそうだ


防災無線が入るのを待つ


私は次第に酔いが醒めてきて少し頭が痛くなってきた


しばらくして、火口から1kmの所で火砕流が止まった事が放送で流れた


それからも、しばしば小噴火を繰り替えし3月5日まで、21回を記録した






令和8年6月18日

<十勝岳に火口周辺警報(噴火警戒レベル2、火口周辺規制)を発表>  十勝岳では火山活動が高まっており、62ー2火口から概ね1.5kmの範囲に影響を及ぼす噴火が発生する可能性があります。 <噴火警戒レベルを1(活火山であることに留意)から2(火口周辺規制)に引上げ>

© 2026 気象庁



最近の十勝岳は噴煙も多く感じていた時だった


私は、山に向かい「どうか、被害が出ない噴火で収めて下さい」と願うばかりであった。




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