死を乗り越えていく人々
平成24年6月_親友Kが死んだ
Kとは、中学生からの親友で
遊ぶ事から悪い事まで何時も一緒だった
Kの兄貴が、PCを持っていたので(NECのPCー88)ゲームも兄貴が居ないのを見計らってこっそり拝借した、当然Hなゲームもした
高校時代には、Hな本の貸し借りや、酒と煙草だった
大人への好奇心の固まりだった
高校を卒業しKも私も就職した、それからは疎遠に成っていた
しかしKの事は1日たりとも忘れた事が無かった
クリクリの髪の毛に少年のような澄んだ瞳
Kは温厚で純粋で...とても好きだった...
私が忙しく仕事だけに没頭している時に、1本の電話がかかってきた
友人SからのTELだった
「Kが事故で死んだ...」
「え!」
実感が湧かなく、生返事だけを繰り返した
通夜に行く
友達のSとMが居た
そして、両親と兄貴
それだけの葬儀
私は、恐る恐る顔を見た
高校時代と全く変わらない顔だった
そう...顔の縫合を除いては
両親の話を聞くと、単独の交通事故だったらしい
体の損傷も激しくて、即死だったそうだ...
通夜も終わり...友達2人とも別れた、とても昔話をする気分には成れなかった
次の日、本葬に行った
両親の達ての願いで
火葬場まで同行した
火葬の釜の中へ入る直前の
最後のお別れの時に成って
父親が号泣した「○○!!!」
親友の名前を叫びながら、棺桶に抱きつくようにしがみ付いた
しばらくして住職に「お父さん、さあ...○○さんを送ってあげましょう」と言われ、棺桶から手を離した
父親は幽霊の様にうなだれていた
私は、見ていられなくなり、焼き場の外に出た
送迎バスから煙突を見ると白い煙が天高く、どこまでも昇っていた
丁度私の娘が、私が親友を亡くした年と同い年に成った
あの時、親友のお父さんが叫び泣いた気持ちを思うと胸がえぐられる思いだ
離れて暮らす娘だが、「今生きていてもらってる」事に「ありがとう」と呟く
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