消えてしまう物を、語り継ぐ事

 近くの公園の「東屋」が解体される事に成った


もう35年ほど経つおんぼろ東屋だ


しかし、その35年間、子供たちや老人達の、雨風をしのぎ夏の日差しから守ってくれた町内のシンボルである


私も何度か、その東屋の下に佇んだ事がある


当時は立派な東屋で、青い屋根に太い柱、中には大きくて綺麗な木製テーブルが鎮座していた


しかし今は、屋根は錆び、立派な柱は傾き、テーブルは崩れ落ちている


一番致命的だったのは、基礎のコンクリートがひび割れて所々崩れている所だった


今は、立ち入り禁止のテープがグルグル巻かれ解体待ちとなって居る


一つの時代が終わり、町の皆に安らぎをくれた物が消えようとしている


「今まで、ありがとう!」そう言うと、私はスマホで写真を撮った。

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