Requiem/2人だけの宝物
親友Kとの思いでをもう一つ…。
高校生の時だった
私たちは、公園の近くを自転車で走り回り遊んでいた
すると
近くの河原にバイクが乗り捨てて在った
2人でバイクのそばに行き
「この、バイクエンジン掛からないかな?」
と、言いながら色々いじって見た
すると、キーが付いているではないか!
「後は、バッテリーを積めば動くかもしれないぜ」と言い
親友Kの兄貴のバイクから、バッテリーを拝借した
そして、バイクの所に戻りバッテリーを繋げ動かそうとした
その時!
物々しい、大人4人に取り囲まれた
「動くな!警察だ!!」
私たちは、すぐさま両腕を摑まれパトカーに連行された
そうして、パトカーの中で職務質問を受けた
あのバイクは盗難されたバイクだった…
それから、町の駐在所に連れて行かれ、こってり絞られた
そうそう、パトカーから降りる時内側から後部ドアが開かない事を知った(警察官に外から開けてもらう)
必死に「盗んだ犯人」じゃ無い事を訴え
警察も折れたのか「拾得物横領」の罪状となった
夕方、母親が迎えに来た…「何やってるのよ、バカだねぇ…」
でも、それ以上叱られる事は無かった
ほぼ、丸一日駐在所に居た、2人とも別々の部屋に連れられたので顔は合して居なかった
駐在所を母と出る時もKがまだ居るのかも分からなかった
それから、数日後家庭裁判所から通知が来て、母と行き「親の観察保護」となった。
又、数日後、Kと校長室に呼ばれた2人で校長室に入ると担任も座っていた
初めて入る校長室、少しカビ臭かった
ここでも結構、絞られたが無罪放免で学校処分は無かった
校長室を出るとKがなぜかクスクス笑ってるので、肩を軽く押し飛ばして
「なんで、笑ってるんだよ!」と私も笑ってしまった
苦くも甘い青春の1ページだった
Kはもう此処には居ない、あの頃の思い出を懐かしく語らう事も出来ない
でも、私はこの記憶を色褪せにしたくはない…
いつの日か…Kの所に行った時に、もう一度Kの肩をポンと押してやるつもりだ。
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